財田町公民館 「薬剤師お仕事体験講座」(令和6年度)
8月9日(木曜日)、「薬剤師お仕事体験講座」を財田町公民館で開催しました。
昨年度は中学生対象でしたが、今年度は市内11名の小学生が参加し、「調剤薬局の業務」を体験しました。将来の職業選択の助けとなることを目的としたのが今回の講座です。
有限会社ライム調剤薬局と徳島文理大学香川薬学部の協力のもと、白衣を全員が身につけ、最新の機械が登場した本格的な職業体験の場となりました。
今回の体験では、多くの薬剤師の業務のうち、4つを体験しました。
1『軟膏コーナー』…軟膏薬を容器に詰める業務
色鮮やかに着色された2色のワセリンを軟膏に見立て、へらを使った容器詰め作業を体験しました。パレット上でしっかりと混ぜ合わせ、さらに小さな容器いっぱいに詰めるには、へらをどのように使ったらよいか、熱心に指導してくれました。
2『水剤コーナー』…液剤を専用容器に入れる業務
市販のジュースとミネラルウォーターをそれぞれ薬剤と精製水と想定し、専用容器に詰める体験をしました。本物の処方箋そっくりの用紙を見ながら作業を行いました。
「うわぁ、入れすぎた…!」と慌てる子どもたちには、薬剤を入れすぎた時の対処法などを教えてくれました。
3『分包機コーナー』…処方薬を決められた量に分けて、袋詰めする業務
薬の代わりに色違いのチョコレート菓子を、「朝・夕」に分けて袋に入れる作業です。参加者の名前や、用法、用量などの情報を入力し、必要な分の薬を機械にセットすると、自動で印字され、薬が袋詰めされて出てきます。「日付」などの情報も袋に印字し、服薬状況を更に細かく管理できるようにしているそうです。袋詰め一つでも、様々な工夫をして提供していることを学びました。
袋分けされた薬が機械から出てくると、みんな一気に薬剤師気分になれました。
4『服薬指導コーナー』…処方薬について、患者に説明する業務
学生が患者役となり、症状を尋ねたり、処方された薬について説明することを体験しました。患者さんとの対話に加え、持参されたおくすり手帳も貴重な情報源であり、やりとりから得た情報は、パソコンに入力し、薬局内でカルテとして残していることを学びました。今年度新たに追加された体験です。
今回の講座では、参加者全員がすべてのコーナーをまわり、調剤薬局における薬剤師のお仕事を楽しく学ぶことができました。体験の先にある、薬剤師になるまでの道のりや現場での話も豊富に聞くことができ、参加した小学生たちからは「薬剤師さんが見えないところで、どういう作業をしているのかを知ることができてうれしかった」という声があり、みんな満足気でした。
体験にご協力いただいた薬剤師や学生からも好評で、学ぶ側と教える側、双方で有意義な体験となりました。
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更新日:2024年09月05日