宇賀神社(豊中町)

更新日:2020年03月02日

宇賀神社

宇賀神社は笠岡の地の鎮守である。国道11号線笠田小学校の東約400メートルに在り、うっそうとした巨木の中、森とした神域を形づくっている。祭神は宇賀魂神(うがのみたまのかみ)、笠縫神(かさぬいのかみ)。古くは岡神社といわれた。明治33年6月大蔵省より献供の”どぶろく”を醸造することを許可され、毎年3月には伊勢神宮へも献納している。

境内の中心に大きな木があり、横に両側に2つの建物がある宇賀神社の写真

宇賀神社本殿 宇賀紳社(旧村社)

両側に木がある宇賀神社本殿を正面から撮った写真

祭神

豊受姫命(一説に笠縫神・宇賀魂神)

由緒

古くは岡神社と称し、手置帆負命に随従してこの地に住み笠を縫い給うたその子孫がこの里に住み祖神笠縫神を祀った。またこの里を笠縫の里といい、笠岡村とよんだ。『西讃府志』に「宇賀大明神、祭神倉稲魂命」とある。嵯峨御所から厚く尊崇され、弘化四年(1847年)三月御定紋菊御紋章の幕を寄進せられた。この幕は現在も当社に伝えられている。『西讃府志』に「社地三反五畝」と記されている。当社は明治三十三年大蔵省から献供の濁酒を醸造することを許可され、秋の祭には一般参拝者に神酒として戴かしている。

建造物

  • 本殿
  • 幣殿
  • 拝殿
  • 随神門
  • 神輿庫
  • 宝庫
  • 社務所

宇賀神社古式醸造用具 l式

県指定民俗資料(昭和37年9月20日)

 字賀神社は豊受姫命(笠縫神または字賀魂命とも言われる)を祭神とする旧村社である。春秋二回の祭りの大頭屋の宴に用いる酒造りは、他に類のない珍しいものである。酒造りは、昔は一石以上の大かめを用いて各自冶会の当屋の家で行われたが、現在は税法上境内において行われ、厳重な制度によって濁酒を作る。その過程は極秘となっていて、古来一子相伝式に伝られている。
 現在でも醸造に限っては、一切余人を煩わすことなく、ただ一人の杜氏が全責任をもってあたる。酒は二俵の米で年間に一石を造る。これは氏子一人あたり一合ということになる。酒ができあがると、まずお初は神に供え、神職杜氏はじめ、村のおもだった人30人ぐらいが集まり、社殿で「口開け」を行う。古くは大がめを用いたが、現在では木おけに変わった。色々そろっている用具の中で、もと仕込みに用いる「きつねかき」の操作は秘中の秘で、「口外すべからず。この笊の扱い一つが味とこくを左右する」とさえいわれている。

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