戦争の歴史を後世に伝えるために
戦争の歴史を後世に伝えるために
▲除幕式に出席した、関係者と詫間小学校6年生の子ども
▲来賓により、「サキモリ」が除幕されました
▲(公財)流財団の香美佐知子代表理事が作品設置に込めた思いを述べました
11月24日、粟島海洋記念公園(ル・ポール粟島敷地内)に、彫刻家の流政之(ながれまさゆき)さんの彫刻作品「サキモリ」が設置され、除幕式が開催されました。
流さんは、高松市庵治町を拠点に活躍した彫刻家であり、彫刻家になる前に零戦のパイロットを経験。自身の戦争体験から、神風特攻隊の出撃地でもあった詫間海軍航空隊に強い思いを抱き、滑走路近くに作品を置きたいという強い願いを持っていました。
この度、流さんの彫刻作品を通して土地の歴史を伝えていこうと、公益財団法人流財団および観音寺信用金庫に協力していただき、詫間海軍航空隊跡地を対岸に見渡せる粟島海洋記念公園に設置しました。
除幕式で山下市長は「70数年前はこの詫間町上空は戦場でした。その時代にも、夢や希望、未来を願った人はいたはず。平和がどういうものなのか、戦争の時代に一生懸命に生きた人たちの思いを作品を味わって未来につなげてほしい」と述べました。
流さんの彫刻作品を収集、保管、公開する(公財)流財団の香美佐知子代表理事は「歴史や経緯を背負った場所で、この作品がお守りのような存在になってほしい」と話しました。
この日、環境学習のため粟島に訪れていた詫間小学校6年生72人も除幕式に参加し、流さんや彫刻作品について学習したことを3つのグループに分かれて発表しました。発表の中で子どもたちは「私たちのふるさとである詫間町に、また一つ自慢できるものが増えました。たくさんの人が見に来てほしいです」と話しました。
この日設置された「サキモリ」は、流さんの代表的作品であり、古代の兵士「防人」に由来。抽象的な人の形をしており、中心の空洞は腐敗する内臓を取り除き、精神だけで立つ人を表現しています。
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更新日:2021年11月29日