「本当の豊かさって何だろう」 三豊市で見つけた人との関係性_阿部裕紀さん(20代)

新潟市出身の阿部裕紀さんは、現在、三豊市仁尾町でカフェやポッドキャスト、地域の仕事など、
複数の活動に関わりながら暮らしています。その日によって関わる場所や人はさまざまです。
以前は、東京のオフィス家具メーカーで営業職として働いていました。大学卒業後に入社し、広島へ配属されました。
「朝6時に起きて、出社前に仕事して、7時に出社して、夜は飲みに連れて行かれて、2軒目に行き、最後ラーメン食べて深夜1時に帰る、みたいな生活でした。」
当時をそう振り返ります。
学生時代に思い描いていた「空間づくり」の仕事と、実際の働き方とのギャップを感じたといいます。その後、2024年12月に三豊市へ移住しました。
「挑戦というより、逃げだったと思います。」
そう振り返る阿部さんに、三豊市での暮らしについて聞きました。
複数の活動に関わりながら暮らしています。その日によって関わる場所や人はさまざまです。
以前は、東京のオフィス家具メーカーで営業職として働いていました。大学卒業後に入社し、広島へ配属されました。
「朝6時に起きて、出社前に仕事して、7時に出社して、夜は飲みに連れて行かれて、2軒目に行き、最後ラーメン食べて深夜1時に帰る、みたいな生活でした。」
当時をそう振り返ります。
学生時代に思い描いていた「空間づくり」の仕事と、実際の働き方とのギャップを感じたといいます。その後、2024年12月に三豊市へ移住しました。
「挑戦というより、逃げだったと思います。」
そう振り返る阿部さんに、三豊市での暮らしについて聞きました。
EPISODE.01 空間づくりへの関心と三豊市との出会い
阿部さんが空間や場づくりに興味を持ったのは大学時代でした。
コロナ禍で人と会う機会が減る中、東京で喫茶店巡りをするようになったといいます。
「一人だけど、一人じゃない感覚が好きだったんです。本を読んでいても、周りの人の気配とか、マスターの存在とかがある。
そうした経験を通して、建築や空間設計といったハード面ではなく、人と人との関係性やコミュニケーションを通じた場づくりに関心を持つようになりました。」
大学では、経営学部のゼミに所属。
「経済合理性だけじゃない価値観に触れた方がいい。」
そんな考えを持つ先生のもとで、地域へ越境して活動する経験のため、料理人のイベントの手伝いで香川を訪れました。その時、三豊市仁尾町のカフェ「cafe de flots」の浪越弘行さんと出会います。
翌日に訪れたカフェでの出来事が、今でも印象に残っているそうです。
「忙しい中でも、自分たち一人ひとりと向き合って話してくれたんです。その時にお客さんをただ捌くとかじゃなくて 一人の人としてこう接するみたいなコミュニケーションの本当のあり方みたいなのが伝わってきました。」
その時に聞いた“豊かさ”という言葉をきっかけに、自分にとっての豊かさについて考えるようになりました。
大学3年生の夏休みには、そのカフェで2週間ほど働く経験もしました。
カフェの空間や人との関わりを通して、改めて“場所”はすごいと感じ、いつか三豊市に移住しようかなと思ったといいます。
コロナ禍で人と会う機会が減る中、東京で喫茶店巡りをするようになったといいます。
「一人だけど、一人じゃない感覚が好きだったんです。本を読んでいても、周りの人の気配とか、マスターの存在とかがある。
そうした経験を通して、建築や空間設計といったハード面ではなく、人と人との関係性やコミュニケーションを通じた場づくりに関心を持つようになりました。」
大学では、経営学部のゼミに所属。
「経済合理性だけじゃない価値観に触れた方がいい。」
そんな考えを持つ先生のもとで、地域へ越境して活動する経験のため、料理人のイベントの手伝いで香川を訪れました。その時、三豊市仁尾町のカフェ「cafe de flots」の浪越弘行さんと出会います。
翌日に訪れたカフェでの出来事が、今でも印象に残っているそうです。
「忙しい中でも、自分たち一人ひとりと向き合って話してくれたんです。その時にお客さんをただ捌くとかじゃなくて 一人の人としてこう接するみたいなコミュニケーションの本当のあり方みたいなのが伝わってきました。」
その時に聞いた“豊かさ”という言葉をきっかけに、自分にとっての豊かさについて考えるようになりました。
大学3年生の夏休みには、そのカフェで2週間ほど働く経験もしました。
カフェの空間や人との関わりを通して、改めて“場所”はすごいと感じ、いつか三豊市に移住しようかなと思ったといいます。
EPISODE.02 三豊市への移住
「働く人が一番接するもの、暮らしに近いものって家具だと思ったんです。レイアウトとか空間づくりを通して、自分がやりたいことに近づけるかなと思い、その先に自分の目指したい空間づくりができたらいいな。というのがあったんです。」
それもあり大学卒業後は、オフィス家具メーカーへ入社しました。
大学時代に関心を持った“空間”に関わる仕事として選んだ進路でしたが、営業職として働く中で、問い合わせ対応や取引先とのやり取り、会社の人付き合いに追われる日々が続きました。
仕事へ向かうことに苦しさを感じていた頃、脳裏に浮かんだのは三豊市の父母ヶ浜の風景でした。
「本当は仕事とか全部ほっぽり出して、海を見たいなって。でも、その気持ちと反して、自分は会社に行っているなあと思ったんです。」
お世話になっていた浪越さんへ相談し、退職後すぐに移住を決意しました。
「周りからは決断力があると言われるんですけど、自分としては逃げに近かったです。」
そう振り返りながらも、三豊市で新しい生活をスタートさせました。
それもあり大学卒業後は、オフィス家具メーカーへ入社しました。
大学時代に関心を持った“空間”に関わる仕事として選んだ進路でしたが、営業職として働く中で、問い合わせ対応や取引先とのやり取り、会社の人付き合いに追われる日々が続きました。
仕事へ向かうことに苦しさを感じていた頃、脳裏に浮かんだのは三豊市の父母ヶ浜の風景でした。
「本当は仕事とか全部ほっぽり出して、海を見たいなって。でも、その気持ちと反して、自分は会社に行っているなあと思ったんです。」
お世話になっていた浪越さんへ相談し、退職後すぐに移住を決意しました。
「周りからは決断力があると言われるんですけど、自分としては逃げに近かったです。」
そう振り返りながらも、三豊市で新しい生活をスタートさせました。
EPISODE.03 三豊市での暮らしと現在の活動
移住後は、カフェや地域の飲食店での仕事を中心に、ポッドキャスト番組の制作・映像撮影、編集・農業・地域企業のSNS運営など、さまざまな活動に関わっています。
「気づいたら仕事が舞い込んでくる感じでした。」
移住当初は、ご飯会の開催や新しい人との出会いが続き、想像以上に忙しい毎日だったそうです。
一方で、三豊市に来てからは、人との関わり方も大きく変わったといいます。
「前の仕事は、自分じゃなくても成立する感覚があったんです。会社員の時は、自分のことを社名で呼ばれることもありました。でも今は、自分に会いに来てくれる人がいる。」
カフェや地域での活動を通して、自分自身を見て関わってくれる人がいることが嬉しかったと話します。
「『最近どう?』『これから何したいん?』って、いろんな人がそれぞれの関わり方で接してくれるんです。」
そうした環境を、とてもありがたいと感じているといいます。
「何の関係もない自分に対して、ここまで接してくれるんだと思いました。」
仕事を進めるためでも、損得で関わるためでもなく、“その人が好きだから関わる”。そうした人とのつながりの中に、阿部さんは豊かさを感じているといいます。
また、移住前に抱いていた三豊市のイメージとのギャップもあったといいます。
「香川は暖かいと思っていたんですけど、冬はちゃんと寒いんです。普通に暖房も使います。」
また、若い人が多いことも意外だったそうです。
「おじいちゃん、おばあちゃんしかいないイメージを持っていたんですけど、実際は若い人が多かったんです。」
「仁尾町には視察で訪れる方が多いんです。そうした方々と地域の人をつないでくれる人もいて、東京では出会えなかったような人たちと、むしろこっちで出会っています。」
「気づいたら仕事が舞い込んでくる感じでした。」
移住当初は、ご飯会の開催や新しい人との出会いが続き、想像以上に忙しい毎日だったそうです。
一方で、三豊市に来てからは、人との関わり方も大きく変わったといいます。
「前の仕事は、自分じゃなくても成立する感覚があったんです。会社員の時は、自分のことを社名で呼ばれることもありました。でも今は、自分に会いに来てくれる人がいる。」
カフェや地域での活動を通して、自分自身を見て関わってくれる人がいることが嬉しかったと話します。
「『最近どう?』『これから何したいん?』って、いろんな人がそれぞれの関わり方で接してくれるんです。」
そうした環境を、とてもありがたいと感じているといいます。
「何の関係もない自分に対して、ここまで接してくれるんだと思いました。」
仕事を進めるためでも、損得で関わるためでもなく、“その人が好きだから関わる”。そうした人とのつながりの中に、阿部さんは豊かさを感じているといいます。
また、移住前に抱いていた三豊市のイメージとのギャップもあったといいます。
「香川は暖かいと思っていたんですけど、冬はちゃんと寒いんです。普通に暖房も使います。」
また、若い人が多いことも意外だったそうです。
「おじいちゃん、おばあちゃんしかいないイメージを持っていたんですけど、実際は若い人が多かったんです。」
「仁尾町には視察で訪れる方が多いんです。そうした方々と地域の人をつないでくれる人もいて、東京では出会えなかったような人たちと、むしろこっちで出会っています。」

EPISODE.04 大切にしていることとポッドキャストへの思い
現在は、自分のやりたいことや、作りたい関係性に合っているかを大切にしているそうです。
「たくさん稼げても、自分をすり減らすなら意味がないと思うんです。」
地域にはさまざまな人がいて、多くの人から意見やアドバイスをもらう機会があります。
「いろんな人からいろんなことを言ってもらえるんですけど、結局“君ってどうしたいんだ?”っていうところに行き着くんですよね。」
そのため、自分の意見を持つことや、必要な時に断ることも大切だと感じているそうです。
そして、現在、特に力を入れているのがポッドキャストです。
地域で知り合った人をゲストとして迎え、その人の話を聞くことに面白さを感じているといいます。
「こうやって話を聞いた後って、ちょっと関係性が変わるんですよね。」
普段は聞けない話を通して、人との距離が少し近づくことに魅力を感じているそうです。また、知り合いが増えることで、新たな収録や発信につながることもポッドキャストの面白さの一つだと話します。
「自分で何かを発信しようと思えるようになったことは大きかったですね。」
また、ポッドキャストは運転中や作業中でも気軽に聞くことができ、暮らしの中に自然と入り込むメディアだと考えているそうです。
「一人で聞いていても、一人じゃない感覚があるんです。」
「たくさん稼げても、自分をすり減らすなら意味がないと思うんです。」
地域にはさまざまな人がいて、多くの人から意見やアドバイスをもらう機会があります。
「いろんな人からいろんなことを言ってもらえるんですけど、結局“君ってどうしたいんだ?”っていうところに行き着くんですよね。」
そのため、自分の意見を持つことや、必要な時に断ることも大切だと感じているそうです。
そして、現在、特に力を入れているのがポッドキャストです。
地域で知り合った人をゲストとして迎え、その人の話を聞くことに面白さを感じているといいます。
「こうやって話を聞いた後って、ちょっと関係性が変わるんですよね。」
普段は聞けない話を通して、人との距離が少し近づくことに魅力を感じているそうです。また、知り合いが増えることで、新たな収録や発信につながることもポッドキャストの面白さの一つだと話します。
「自分で何かを発信しようと思えるようになったことは大きかったですね。」
また、ポッドキャストは運転中や作業中でも気軽に聞くことができ、暮らしの中に自然と入り込むメディアだと考えているそうです。
「一人で聞いていても、一人じゃない感覚があるんです。」

EPISODE.05 今後の展望
今後については、地域に根差したメディアづくりに取り組んでいきたいと話します。
「ラジオブースとか、コミュニティFMみたいなものができたらいいなと思っています。」
子どもから高齢者まで、誰もが発信できる場所。
そして、地域で起きている挑戦や日常を伝えられる場所をつくりたいと考えています。
近所の人がラジオをやってるって面白いんですよね。」
ラジオ、ポッドキャストを通して地域の人同士がゆるやかにつながる環境をつくることが、今後の目標の一つです。
(写真提供:横山裕一さん・阿部さん)
「ラジオブースとか、コミュニティFMみたいなものができたらいいなと思っています。」
子どもから高齢者まで、誰もが発信できる場所。
そして、地域で起きている挑戦や日常を伝えられる場所をつくりたいと考えています。
近所の人がラジオをやってるって面白いんですよね。」
ラジオ、ポッドキャストを通して地域の人同士がゆるやかにつながる環境をつくることが、今後の目標の一つです。
(写真提供:横山裕一さん・阿部さん)
【取材後記】
今回お話を伺い、移住は「理想の暮らしを実現するための選択」というよりも、その時々で自分と向き合いながら選んできた結果なのだと感じました。
三豊市へ移住した後も、カフェやポッドキャストなどさまざまな活動に関わりながら暮らす阿部さん。人とのつながりや地域との関わりを大切にする姿から、移住後のリアルな暮らしを知ることができました。









更新日:2026年06月25日