張子虎

更新日:2021年05月28日

白く長いひげが伸び、口を大きく開けている2体の張子虎の写真

ぴんと張ったヒゲやゆらゆらとゆれる首などユーモラスな姿は、根強い人気があります。

 張子虎は、中国の虎王崇拝がわが国に伝わり、つくり始められたといわれており、虎の武勇にちなんで、子供の健やかな成長を祈る気持ちから、端午の節句や八朔祭の飾り物として、古くから愛用されてきました。ピンと張ったヒゲやゆらゆらと揺れる振子式の首などユーモラスなその姿は、郷土玩具や誕生祝、商売繁盛の縁起物としても喜ばれています。
 昔から、「虎は千里往って千里還る」といわれます。意味は虎は1日で千里の道を往複することができるという、勢いの盛んなさまや、子を思う親の気持ちの強いようすが詠われています。

箱に、型抜きし乾燥させている8個の虎の頭の部分が入っている写真

木型に和紙を張り合わせ(虎の頭の部分)型抜きをして乾燥しているところです。

 虎は昔より勇猛果敢な動物として知られ端午の節句や八朔に男児が虎のように強く逞しく、育つように縁起物として飾られています。サイズは、15センチメートルから1メートルまで7種類があります。 大きいものは子どもがまたがっても、びくともしない程丈夫に出来ています。

真鍋 佳則さんが虎の胴体に足を付ける作業をしている写真

張子虎の足を付けている香川県伝統工芸士の故 真鍋 佳則さん

色付けされた張子虎の頭の仕上げ作業をしている三宅 修さんの写真

張子虎の頭を仕上げる香川県伝統工芸士の故 三宅 修さん

正座をして張子虎の胴体部分と思われる木型の抜出をしている田井 艶子さんの写真

張子虎の木型を抜き出している香川県伝統工芸士の田井 艶子さん

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