市内でナラ枯れが発生しています
ナラ枯れとは
ナラ枯れは、「カシノナガキクイムシ」が運ぶ病原菌「ナラ菌」によって発生する樹木の伝染病です。
枯死被害は、ブナ科のナラ類(コナラ、クヌギ等)のうち幹の太い樹木に多く見られ、同じくブナ科のウバメガシ等にも被害が発生することもあります。
ナラ類等の樹木は、かつて薪や炭として加工されていましたが、生活様式の変化により燃料として利用されなくなった結果、樹木が大径木化し、ナラ枯れが発生したといわれています。
カシノナガキクイムシとは
日本に昔から生息していた体長5ミリメートル程度の昆虫で、ナラ類等の樹幹に穴をあけて内部に入り込みます。
ナラ枯れ発生のメカニズム
6月から9月にかけて、カシノナガキクイムシが健全なナラ類等の樹木を探し、少数のオスが穿入し、集合フェロモンを発散します。
集合フェロモンに誘引されて、多数の成虫が集中的に穿入します。このとき、メスが持つ器官から、木の内部にナラ菌が持ち込まれ、感染します。
ナラ菌の感染によって通水機能を失い、萎え始めてから1~2週間で急激に枯れます。
幹内で産卵した後、ふ化した幼虫は越冬し、羽化した新成虫が翌年6月頃より木から脱出し、周辺の新たな健全木を探して穿入します。
上記1から4を繰り返します。その年の気候により時期がずれることもあります。

ナラ枯れの特徴
ナラ枯れ被害を受けて枯れる木には、下記のような特徴があります。なお、ナラ枯れは、人体や動物、ナラ類等の樹木以外の植物への影響はありません。

・紅葉の時期でないにもかかわらず、葉が紅葉したように変色します。
・萎え始めてから、1~2週間で急激に枯れます。
・大径木や老齢木が被害を受けやすいと言われています。

・被害木の表面には、爪楊枝の太さほどの小さな穴がたくさんあいています
枯木について
木が枯れる原因は、ナラ枯れ以外に気象やその他の病気による場合もありますが、枯木は水分が抜けて乾燥しているため、もろくなっています。枝が落下し、倒木を起こす恐れがあり大変危険ですので、枯木のそばには近づかないようにしてください。
被害木と思われる木を発見した場合は
ナラ枯れ被害木と思われる木を発見した場合は、下記連絡先までお知らせいただきますよう、ご協力をお願いいたします。
- 三豊市農林水産課
電話:0875-73-3040 - 香川県西部林業事務所
電話:0877-73-2347 - 香川県環境森林部森林・林業政策課
電話:087-832-3458
関連機関へのリンク
お問い合わせ
農政部 農林水産課
〒767-8585
香川県三豊市高瀬町下勝間2373番地1
電話番号:0875-73-3040
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更新日:2024年09月20日