仁尾町公民館「郷土を学ぶ~父母ヶ浜~」

更新日:2022年06月20日

父母ヶ浜の砂浜で集合写真
テキストに使った「父母ヶ浜環境学習BOOK」

▲6月10日(金曜日)、仁尾町公民館の「郷土を学ぶ」が開催されました。長年継続して開催している「郷土を学ぶ」は、地元仁尾を中心に郷土の歴史や自然を再確認し伝承することを目的とした講座です。今回は父母ヶ浜の海浜生物について学習するため、15名が参加しました。

江尻川の河口まで歩く受講生
ちちぶの会のメンバー

▲父母ヶ浜から歩いて江尻川の河口へ渡り、本日の講座のスタートです。講師には「ちちぶの会」から、会長の藤田さん、安藤さん、創設メンバーである塩田さんが務めてくださいました。

 

 まずは、仁尾大橋の真下に生息する、カニや貝を探して観察を行いました。

ハクセンシオマネキ
スコップで砂浜を掘り、貝やカニを探す様子

▲いろいろなカニや貝がいますが、絶滅危惧種にも分類されているハクセンシオマネキをねらいます。オスの片方のハサミが極端に大きくなっている、体長2センチメートルほどのカニです。近寄ると素早く砂に潜ってしまうので、スコップで掘り起こして捕まえることにしました。

 バケツに移してみんなで観察すると、ハサミは左右どちらが大きいか決まっているわけではないことがわかりました。また、観察をストップし講師の塩田さんから説明をしてもらっていると、背後の砂の中からハクセンシオマネキたちがそっと出てきて、一斉にハサミを振り始め、受講生を歓迎しているようにも見えました。

 そのほかにも、受講生たちはカニや貝を見つけるたびに塩田さんに熱心に質問をしていました。

海浜植物の説明をする講師
海浜植物の説明をする講師

▲次に、藤田会長から海浜植物について学びました。

 ハマゴウ、コウボウムギ、ツルナをはじめとする海浜植物を観察することができました。砂浜は、水が少なく過酷な環境のため、「横に広く根を張る植物」と「深くまで根を張る植物」に分かれるそうで、5月から8月にかけてよく見られます。しかし、最近では徐々に海浜植物も減ってきており、すでに父母ヶ浜では見られなくなった種類のものもあると聞きました。

  「ちちぶの会」では、25年以上前から続いている毎月の清掃活動に加え、小・中学校の子どもたちへ海浜学習を行うなどの活動に尽力されています。そして、それらの活動をとおして、父母ヶ浜の海浜生物・海浜植物の保護を行っているそうです。

仁尾の子どもたちに、郷土の良さを学び親しみ、ほこりを持ってもらえるようにという強い思いから、「ちちぶの会」のみなさんは、海浜学習にも積極的に取り組んでいます。

そして、私たちも父母ヶ浜のことを学び、環境を守るための努力していきたいと思います。

お問い合わせ

教育委員会事務局 生涯学習課
〒767-8585
香川県三豊市高瀬町下勝間2373番地1
電話番号 :0875-73-3135
ファックス:0875-73-3140

お問い合わせはこちらから