仁尾町公民館「郷土を学ぶ」

更新日:2020年03月02日

墓地の中でビニール傘の男性がマイクを持ち話をしている写真

 9月27日(水曜日)、仁尾町公民館講座「郷土を学ぶ」が開催されました。この講座は、歴史感じる街並みや建造物が多く残る仁尾町の歴史を知ろうと今年度から始まり、2ヵ月に1回(年6回)開催され、寺院・山城・文化遺産などを学びます。
 今回は臨地研修ということで、三豊市文化財保護審議会委員の大西さんを講師にお招きし、仁尾町内の史跡5か所<三十三霊の塔、萬斛泉(まんごくせん)、賀茂神社玉垣と芝居小屋、ラジオ塔、仁尾塩田北水門>を回りました。

傘をさしている参加者の人達の前でマイクを持ち、慰霊塔の説明をしている男性を横から写した写真
傘をさしている参加者の人達の前で慰霊塔の説明をしている男性を後ろから写し、参加者の人達を前から写した写真

 三十三霊の塔
1899年に起こった、別子山の大水害に遭われた方を祀った慰霊塔だそうです。あいにくの雨でしたが、受講生25名の参加があり、熱心に耳を傾けていました。

傘をさし、マイクで防火水槽の説明をしている男性の写真
防火水槽の前に集まって説明を聞いている傘をさした参加者の人達の写真

 萬斛泉(防火水槽)
昔は湧水があり、酒や酢の製造に活用されていたようです。「いつも通る所で、防火水槽だとは思っていたけど、そんな歴史があったとは知らなかった。」と参加者。

マイクを持ち橋を指しながら説明をしている男性をのぞき込むように見ている男性の頭だけが写った写真
1列になって賀茂神社の建物の中に入ろうとしている参加者の人達の写真
部屋に飾られた年代物の奉納額の説明を聞いている参加者の人達の写真
壁に飾られた紙にかかれたお品書きをじっくり見ている女性参加者、白い帽子を被った男性、白いシャツ姿の男性の写真

 賀茂神社玉垣と芝居小屋
幕末から明治末期まで、秋の大祭で人形芝居が行われていた賀茂神社。今年の5月には、こちらで”讃岐源之丞里がえり公演”が行われ、多くの人で賑わいました。
 室内の額には、当時の世話役の名前や奉納額などが刻まれていて、繁栄ぶりが分かるそうです。薄くなり、見えにくくはなっているものの、大変貴重な資料とのこと。右側の紙面は、お品書きだそうです。

ラジオ塔の前で説明をしている男性の話を近くで聞いている参加者の人達の写真

ラジオ塔
今年の春ごろに発見されたラジオ塔。県内で発見されたのは、仁尾の1ヵ所だけという、こちらも貴重な歴史の跡。昭和10年頃に設置され、当時は、この前で子どもたちが集まってラジオ体操をしていたそうです。

水門を見ながらマイクを両手で持ち説明をしている男性の写真

塩田北水門
かつて、塩の製造が盛んに行われていた時代に大きな役目を果たしていた水門。当時は、水門の奥に塩田が広がり、潮水の調節をしていたそうです。

 「仁尾には、まだまだ貴重な史跡がたくさんあるが、まずは近くの行きやすい場所を選びました。仁尾の歴史をもっと深く知ってもらいたい。」と大西さん。参加者からは、「仁尾住民でも、知らないところばかり。自分が住む町の、文化や歴史を知っておくのは大切だし、若い世代にも伝えたい。」や「ブラタモリみたいで、発見が楽しかった。」「仁尾の歴史の深さを感じることができた。」などの感想がありました。楽しく学べ、また、良い交流の場となっているこの講座を、みなさん毎回楽しみにされています。

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