高瀬町公民館「運転技術向上トレーニング」

更新日:2022年04月25日

学生に運転の注意点を教えてもらう
機材を使って運転する受講生

▲3月28日~4月21日、「運転技術向上トレーニング」が高瀬町公民館で開催されました。この講座は、三豊市政策部交通政策課と香川大学大学院の連携事業に協力し、公民館が2期にわたり高齢者ドライバーの運転技術向上のために行いました。

受講生は、香川大学院の学生による1回2時間ほどの講習を5日間受け、その間、現在の認知機能・運転能力のテスト、トレーニング、最後に振り返りまでを行います。

 

【1日目】認知機能テスト

実際に、医療機関で使用されているペーパーテストを数種類受けます。

【2日目】運転能力テスト

学生がチームに分かれて開発した機材とソフトを使い、モニターを見ながら走行します。現在の運転能力がわかります。

【3日目】運転トレーニング

運転の練習を行った後、何度か本番走行を行います。安全運転を促すトレーニングです。

【4日目】運転の振り返り

前回の自分の走行データを見ながら、走行時に気をつけるところ、安全な運転が出来ているところなどを確認し、学生から直接、アドバイスをもらうことができます。

【5日目】効果確認

これまでのデータをもとに練習を重ね、走行のテストを繰り返します。

認知機能のペーパーテストを受ける受講性
学生に見守られながら走行テストを受ける受講生

▲香川県において、車は日常生活で欠かせない移動手段ですが、同時に高齢者の事故も多く、高齢者ドライバーにとって安全に車を運転し続けることはとても重要です。

 今回の講座は、現在、自分が安全な運転が出来ていのかを確認することができます。また、それだけでなく、不得意としていることがデータ化されるため、自分が特に気を付けるべきことを把握し、練習を重ねて運転技術を向上させることができます。 最初はハンドルを握るたびに「緊張する!」と不安気だった受講生たちですが、学生の優しく熱心な声掛けと指導もあり、徐々に落ち着いて走行練習を行うことができました。

 

「まだまだ運転には自信があるけれど、面白い試みだなぁと思って参加しました。」「丁寧に教えてもらえてとても良かったです。できるだけ長く車に乗りたいので、気を付けて運転したいです。」と受講生からは大変好評でした。5回の講習を通して、自身の運転技術への理解が深まり、普段の運転の際も、より安全運転を意識できるようになりました。

 

 また、講座に協力してくれた香川大学鈴木研究室では、今回収集した認知能力と運転能力のデータを研究に生かし、ソフトや機材における操舵感の改良や、より安全なシニアカーの提案に取り組むそうです。高齢者の運転技術の衰えを見つけるためだけではなく、より長く安全に運転ができるための研究をされています。

 高齢者ドライバーにとって、走行テストを何度も行ったデータを元に自分のことを客観的に評価することで、得意不得意を見つけることはとても大切だそうです。苦手があっても、「ほかの車両に気づくことが遅いから、交差点ではゆっくり走行する」といったように、知っていればカバーすることができます。

 検査を行い運転の可否を判断することは重要です。しかし、「運転技術向上トレーニング」講座はそれだけでなく、より高齢者の生活環境に寄り添った講座となりました。

 

 三豊市政策部交通政策課と香川大学大学院との連携事業「運転能力向上トレーニング」は、今後も他の地区公民館で引き継ぎ協力していく予定です。

お問い合わせ

教育委員会事務局 生涯学習課
〒767-8585
香川県三豊市高瀬町下勝間2373番地1
電話番号 :0875-73-3135
ファックス:0875-73-3140

お問い合わせはこちらから