高瀬町公民館「高瀬高校ミライ塾～キックオフミーティング～」

▲10月30日土曜日、高瀬町公民館と高瀬高校による連携事業、高瀬高校ミライ塾のキックオフミーティングがみとよ未来創造館ホールで開催されました。

 三豊市では令和2年度から高瀬高校「ミライ塾」との学官連携事業を実施しており、「高瀬高校ミライ塾～郷土を見つめ未来を拓く～」とし、令和3年度においては1年生の総合学習を通じて三豊市のまちづくりにおける課題や重点的に取り組む事業についての学生による調査研究のサポートを行っています。

 今回、高瀬町公民館と高瀬高校ミライ塾では「変えよう！みんなの公民館」をテーマに、高校生や地元の方々を招いたワークショップや、それまでに高瀬高校の学生が準備などに取り組んだ様子をご紹介します。

▲高瀬町公民館と共に課題研究に取り組むのは高瀬高校1年生、『メロン大仏の会』の3名です。夏休みを利用して何度も公民館との打ち合わせに臨みました。そして、地域の人達と交流し課題を探るため、地域の環境保全や地域の子どもたちのためにエコたわしや乳児用フェルト玩具、最近では小学生のためにお手玉づくりをしている「エコくらぶ」に参加するなど、研究を進めてきました。

 そのなかで、「公民館に中高生や若者が集まらない」という課題が見つかり、解決のためにワークショップで意見交換をして画期的なアイデアを出してもらうことにしました。

▲キックオフミーティングには、地元高校生15名と地域の人たち15名、その他、多くの見学者が参加しました。

 まずは、アイスブレイクで緊張している参加者の心をほぐします。「バースデーチェーン」で参加者は声を一切出さずにジェスチャーのみで自分の誕生日を表現し、誕生月順に並んでいきます。自然と笑顔など表情豊かになり、初対面同士の緊張もほぐれてきました。その後、6つのグループを作り、いよいよワークショップのスタートです。

 今回は「えんたくん」を使用しました。「えんたくん」とは、大きな円形の台紙をグループメンバーの膝の上に乗せて直接意見を書き込む形式の気軽に意見交換ができるワークショップのアイテムです。初めて顔を合わせる参加者も交流しやすく、今回も活発に意見交換ができているように感じました。

 1ラウンド目の質問は、まずは自己紹介、そして「こんな公民館があったらいいのにな」と公民館で出来たらいいこと、やりたいことを書いてもらいました。

▲2ラウンドでグループ替えをし、質問「そのために、どんなことができますか？」に答えました。

 そして、最後の3ラウンドでは「そこから、さらに連想させてアイデアを広げよう」について考えました。各グループのホストはそのまま席に残り、これまでの意見や流れを説明したり、グループの意見をまとめたりといった役割をしてくれています。グループ替えで新しく着席した人は、前の人が書いたアイデアに驚いたり感心したりする様子もありましたが、さらに良くなるようにアイデアを広げていきました。

 そして最初のグループに戻り、発表のまとめを行いました。最初の自分の意見に次々と付け加えられ、「これとこれ、繋がったなぁ。」「解決したわ！」「これ、ええな。」との声が聞こえてきました。また、発表の前に参加者は他のグループの「えんたくん」を見てまわり「いいな。」と思う意見にシールを貼っていきました。こうすることで、みんなから共感を得られた内容が目で見てすぐ分かりました。

▲それぞれのグループでベスト1の意見を発表し情報を共有しました。ワークショップで出たアイデアの中には、斬新な意見もあり、楽しくて多くの人が興味を持ってくれそうな企画のアイデアがまとまりました。

 「この講座をやりたい。今の公民館には『これ』がある、だから次に『これ』が必要。」と具体的に何をして欲しいか、実現可能な活動やイベントは何か、といった視点での意見も出ました。

 参加した地域の人たちからは「普段、関わりの少ない異業種、異年齢の地域の人たちと話し合いができ、これからの公民館について考えることができたので良かったです。」と、今回のワークショップでの交流を楽しんでもらった様子が伝わりました。

 今回のキックオフミーティングでまとめた意見は、高校生の研究の材料とし、高瀬高校ミライ塾『メロン大仏の会』では、今後、出たアイデアをまとめて、SDGsに紐づけた講座を企画・運営する予定です。ちなみに『メロン大仏の会』とは、公民館グループが付けた活動団体の名称です。これからも、彼女たちの活動を応援してください！