高瀬町公民館「梵字教室」

更新日:2021年06月29日

お手本を書く住職
筆をとる参加者たち

▲6月18日(金曜日)、高瀬町公民館主催による「梵字教室」がみとよ未来創造館で開催されました。講師は真言宗御室派徳成寺住職の森 祐敬 氏です。「梵字教室」は今年度から始まった講座で13名が参加しています。

 梵字とは「古代インドでサンスクリット語という言語を書き表すのに用いられていた文字」であり、仏教では(しっ)(たん)文字と呼ばれています。お墓の塔婆に書かれている文字といえば、馴染みのある方もいるかもしれません。本来は出家した人が使用する文字ですが、字の形として魅力があるため、梵字に興味がある方が大勢います。本講座には、そういった方々からの希望や問い合わせが多くありました。

 住職は毎週末、京都の仁和寺で、修行僧の方たちに梵字の指導をされているそうです。

 公民館での「梵字教室」では、一般の方にも分かりやすく、優しく楽しく教えてくださいます。

参加者へお話をする住職
講義の様子

▲第1回目のこの日は、始めに梵字の基礎について学びました。梵字に接するうえで守らなければならない十の約束事があり、その中には「梵字に上書きしたり、途中で書くことをやめたり、字を消してはいけない」「梵字を書写・読誦するときは、身なりはもちろん心構えもきちんとする」といった項目があります。十項目すべてを実践するのは難しいですが、それらを理解し梵字に取り組むと自然と引き締まった気持ちになります。

ホワイトボードで説明する住職
講義の様子
筆の運びのお手本を見せる住職
真剣に梵字の練習をする参加者

▲「この講座が終了するときには、みなさん、自分の『守り本尊』の梵字をすらすらと書いている予定ですよ。」と住職の言葉に、参加者はやる気と期待でいっぱいになりました。

 

 さて、いよいよ筆をとります。硯に墨汁を入れ半紙に書く、といった様子から習字をしているようですが、梵字の書き方は普通の習字とは異なります。基本的な筆法、数多くの(かく)について教えてもらいました。最難関である「鶯点」では、参加者から「習字より難しいー!」といった声も聞こえてきました。筆の運びが漢字とは全く違っており、最初は戸惑った様子の参加者たちでしたが、住職のアドバイスを受け、次第にすらすらと書けていました。「みなさん、なかなか筋がいいですね!」と、住職からお墨付きをいただきました。

 本来は梵字を書いた紙は捨ててはいけません。しかし現代ではそれも難しいため、「減滅点」を半紙に打ち処分します。このことからも分かるように、梵字の一文字一文字の大切さを意識して取り組むことになりそうです。

 

 初回の感想を参加者に聞いてみると、「とっても楽しかったですよ。住職のお話も聞けて面白かったです。」「実は、森住職のファンなんです。嬉しかったです。」と笑顔で答えてくれました。

 本講座では、「楽しく和気あいあいと。コロナ禍ですが、人と間隔をとりながらもコミュニケーションをたくさんとっていきましょう。」という住職のお言葉のように、楽しみながらゆったりと梵字に触れることができました。

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