高瀬町公民館「高瀬発!再見歴史教室」

更新日:2020年03月02日

大水上神社の鳥居を大勢の参加者達が通っている写真
橋詰 茂氏が話をしている写真

 10月6日(金曜日)、高瀬町公民館講座「高瀬発!再見歴史教室」が開催され、「水の神様」で知られる三豊市高瀬町の大水上神社を訪れました。
 2年目となるこの講座は、毎月第1金曜日(19時~)に開催され、各回、県内の有名な講師の方をお招きし、三豊の歴史や文化財保護のための知識を学んでいます。今回は、徳島文理大学教授の橋詰茂氏を講師に迎え、大水上神社の歴史に触れようと現地研修が行われました。

橋詰さんが石造灯篭の前で説明をしている写真

石造灯篭(県指定有形文化財)
石に刻まれた文字によると、室町時代から存在していることが分かるそうです。

宮司の宮本さんが後ろに古い写真が飾ってあるいすに座り話をしている写真

宮司の宮本さんから神社の歴史について、お話を伺うことができました。

森と田んぼが広がっている景観の写真
小川が横を流れる森の中をあるいて見学している参加者達の写真
緑に囲まれた神社内の長い道を歩いている参加者たちの写真

「歴史を知るには現地を見ることが大切。配布資料の地図と神社周辺の景観を見比べたり、神社内を歩いたりして、当時の生活を推測してほしい。」と先生。

二ノ宮の瓦窯跡で説明をしている橋詰さんの話を聞いている参加者達の写真
石造りで周りと屋根が木で作られている二ノ宮の瓦窯の写真

国指定史跡”二ノ宮の瓦窯跡”
「神社の瓦は、ここでやかれたのかな?」など、想像が膨らみます。香川県でも、比較的珍しい窯だそうです。

和室で説明を聞いている参加者達の写真

続いて、神社の由緒が書かれた資料(古文書)を見せていただきました。

中性紙で包装されている小文書のひもをほどいている写真

保存状態を良くする為、保存している箱や封筒には、中性紙が使われているそうです。しっかり包装されています。

畳に広げられた和室の端から端まである長い巻物の写真
広げられた巻物の前で座って見ている参加者達の写真

部屋の端から端まである長い巻物
古文書を読む時の注意事項は、”触らない””つばが飛ばないようにハンカチなどで口を押える”とのこと。内容を読み取るのは難しいですが、中には、「これは、まだ読みやすいですね。」という受講生もいました。文書館の宮田館長からは、この文書について、どのようなことが書かれてあるのかを分かりやすく説明をしていただきました。

文書の裏側を見せながら説明をしている橋詰さんの写真

保存状態が悪いと、ところどころ虫食いも見られるので、文書の裏側を和紙で補強する「裏打ち」がされているそうです。受講生のみなさんも、春頃に裏打ちの仕方について学習(実習)しました。

本殿の前での集合記念写真

*この講座では、地域の歴史だけでなく、古文書の読み方や保存方法についても学ぶことができます。古文書は、歴史を知るための大切な一手段。それをいかに保存するかが課題のようで、収集・整理・保存ができる人材の育成にも力を入れています。「この講座を通して、もっと古文書に親しんでもらいたい。」と先生。地域の文化財保存の為、みなさん熱心に学び、取り組まれています。

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