こうみんかん活動隊～料理イベント～

▲2月11日(土曜日)、高瀬町公民館と“こうみんかん活動隊”による料理イベントが、高瀬町比地二分館で開催されました。

 “こうみんかん活動隊”とは、今年度、高瀬高校の生徒が立ち上げた校外サークルで、高瀬町公民館と一緒に高校生ならではの視点で公民館の講座やイベントを企画運営しています。

  昨年度に引き続き、三豊市と高瀬高校による学官連携事業「高瀬高校ミライ塾」の一環として、公民館を選択している2年生3名が現在の“こうみんかん活動隊”の主要メンバーとして活動しています。

  昨年度10月に地域住民と高校生のワークショップ「若者が集まる公民館」を開催し、その後ワークショップで集まった意見をまとめ、自分たちの力でイベントを開催することを目標に頑張ってきました。

▲高校生が抱える進学や就職後の一人暮らしへの不安や悩みは多くあり、そのなかでも「健康や節約のために自炊を頑張りたいが、自信がない」と感じている生徒が多く存在します。今回の料理イベントはコロナ禍で約3年間、学校での調理実習が中止になったこともあり、そんな不安解消のお手伝いのため企画されました。事前に高瀬高校生を対象としたアンケートを行い、メニューをはじめとした講座の内容を話し合い、参加者募集チラシの作成・周知など、“こうみんかん活動隊”のメンバーが勉強や部活の合間をぬって準備をしました。

▲2月11日、料理イベントには、高瀬高校の1,2年生が参加してくれました。

  メニューは「一人暮らしでしたい料理」をテーマにアンケートを取った結果、上位の「カレー」「パスタ」「みそ汁」、デザートには「プリン」を作ることにしました。高校生ならではのがっつりメニューです。

  料理は公民館女性会と食生活改善推進協議会高瀬支部に協力していただき、高校生たちは包丁の使い方、野菜のむき方などの料理の基本はもちろんのこと、レシピの解説、美味しくなるための工夫や時短のコツなどを丁寧に教えてもらいました。

▲参加した高校生は、地域の人たちとすぐに和やかに会話を楽しみながら、手際よく調理していきます。

  「根菜は水からゆでる、にんにくはフライパンが冷たいうちから炒めるんだよ。」「『あく』っていうのは、鍋の端にあるコレのことだからお玉ですくってね。」と、高校生たちが戸惑うたびに教えてくれました。

  ネットで検索すれば無数の料理動画やレシピを手に入れることができます。しかし、レシピを読んだだけでは分かりにくい部分や省略された調理工程を、高校生たちは一緒に料理づくりを楽しみながら学ぶことができました。

▲出来上がった料理をみんなで一緒にいただきました。

  高校生たちは自分たちで作った料理を食べながら、「参加してよかった。一人暮らしをしたら健康のためにも自分で作りたいけど、なかなか家では教えてもらう時間がない。」「たまにお母さんのお手伝いをしている。この料理イベントに参加して、もっと上手になれたと思うし、料理をしようというやる気になった。」と話してくれました。今回の料理イベントは参加した生徒の不安解消の手助けになったようです。

  “こうみんかん活動隊”のメンバーたちは、昨年のワークショップ以後、イベントを何度も企画してはコロナの影響で中止になるなどし、悔しい思いをしてきました。

  彼女たちには、地元の公民館を「若者が集まる公民館」にしたい、イベントだけじゃなく日常的に若者が集まる仕組みを考えたい、という目標があります。

  高瀬町公民館をはじめとした三豊市の公民館にとって、彼女たちのような若いパワーが必要であり、今後の地域協働においても画期的な活動であると思います。

  “こうみんかん活動隊”と高瀬町公民館の活躍を今後も楽しみにしていてください！

※“こうみんかん活動隊”の隊員を随時募集しています。活動は学業と部活の合間に出来ます。

高瀬町公民館と一緒に地域で楽しいことをやりましょう～。