県指定文化財

更新日:2020年03月02日

2.木造薬師如来坐像

右手を上げて左手に薬壷を持って座っている木造薬師如来坐像の写真

本像は四国88ヶ所霊場、第67番札所大興寺の本尊である。
平安時代後期の作で、像高は84.0センチメートル、下半身に裳、上半身に納衣を着け、右手施無畏印、左手に薬壷を持つ坐像である。
像形は巧みで、細かく螺髪を刻み出し、衣文も技術的で美しく整い、両頬の肉どりもよく、県下の如来像中優れている。

指定年月日 昭和44年 4月 3日

3.木造天台大師坐像

木造天台大師坐像が仏壇に祀ってある写真

天台智者大師、智顗は中国南北朝時代末の高僧、天台宗の開祖。
本像は他に作例が少なく全国的に貴重である。
像高は77.2センチメートル、頭巾をかぶり、法衣を着け袈裟をまとい、両手を腹前で禅定印に結び坐している。
桧材で鎌倉時代の作品に間々みられる数多くの角材を寄せた桧材寄せ木造りで、建治2年(1276)大仏師法橋佐慶作とある。

指定年月日 昭和44年 4月 3日

4.木造金剛力士立像

大きな目を開き口を結んでいる木造金剛力士立像の写真

像高は2体とも、314センチメートル、阿・吽両像とも桧材寄木造りで、大きく怒りを表す眼、阿は口を開き、吽は口を強く結び、忿怒の形を一段と強調している。
彫眼など造像は鎌倉時代初期とみられ、県下最古の仁王像といわれる。

指定年月日 昭和51年 6月 29日

5.木造大興寺扁額

中央に「大興寺」と陽刻してある木造大興寺扁額の写真

文字、額とも鎌倉時代の秀作。
縦76.3センチメートル、横45.4センチメートル、厚さ5.2センチメートルの桧材で中央に大きく「大興寺」と陽刻し、その周辺に長方形に幅約1センチメートルほどの枠を掘り出し、さらに額の外縁には法草華文、又は唐草を思わせる飾りの突起部を10個配し、その間に猪の目形を刳り抜く。
裏面の陰刻から、文永4年(1267)に藤原 経朝によって書かれたことが判明する。

指定年月日 昭和49年 6月 15日

6.木造帝釈天立像

胸に甲をつけ袍を着て大衣をまとっている木造帝釈天立像の写真

桧の一本造りで造高109.7センチメートル平安時代後期のものと伝えられる。
頭部に宝冠を付け、顔は穏やかさが見られる。胸に甲をつけ、その上に袍を着て大衣をまとい、沓を履く。
腹前の衣文は太い襞の間に二条の細い襞があり珍しい。県下の天部形の中で異色像といわれる。
当寺では、本尊・聖観世音菩薩が帝釈天に化身した姿と伝えられ信仰を集めている。

指定年月日 昭和44年 4月 3日

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