手足口病流行警報発令中
発生状況
香川県では、令和6年第24週(6月10日~6月16日)の感染症発生動向調査で、小児科定点(28定点医療機関)あたりの患者数が5.71人(患者数160人)となり、警報レベルである定点当たり患者数が5.0人を上回りましたので、流行警報が発令されました。
西讃地区(定点あたりの患者数9.25人)、中讃地区(定点あたりの患者数6.89人)、高松地区(定点あたりの患者数5.10人)では警報基準値を超えており、東讃地区(定点あたりの患者数2.25人→2.50人)においても患者数が増加しています。
香川県ホームページ掲載情報抜粋
手足口病とは
手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。
感染経路
ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、患者の便や鼻水などの中にいるウイルスが、手などによって、口や鼻に運ばれることで感染します。
症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
予防策
手足口病は、治った後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からしっかりとした手洗いが大切です。
手洗いは、石鹸と流水でしっかり行い、タオルの共用は避けるなどの感染予防に努めましょう。
治療
手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、嘔吐、頭痛、高熱が出る、発熱が2日以上続く、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずに尿がでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

更新日:2024年07月18日