脳脊髄液減少症をご存じですか?
「脳脊髄液減少症」とはどんな病気ですか?
脳脊髄液減少症とは、交通事故やスポーツ外傷、落下事故等による頭部や全身への強い衝撃が原因で、脳脊髄液が漏れ出し減ることで、様々な症状が引き起こされる疾患です。
慢性的に様々な症状が現れ、日常生活に支障をきたすほどつらい状態となっているのにも関わらず、周りの理解が得られず、苦しい思いをされている人がいらっしゃいます。
原因はありますか?
- 特発性:外傷など明らかな原因がない場合も起こる場合
- 外傷性:交通事故、スポーツ、日常生活上での転倒・打撲・暴力など
- 医原性:脊椎手術、腰椎穿刺、整体治療など
- その他:出産など
どんな症状があるのですか?

症状の特徴は、体を起こすと悪化しやすい、天候・気圧の変化の影響を受けやすいなど次のような症状があります。
- 起きると頭痛やめまいがする、手足の痛み、首や腰の痛み
- 全身倦怠感
- めまい、耳鳴り、視力低下など
- 動悸、息切れ、消化器症状(悪心、食欲不振、下痢など)体温調節異常など
- 注意力低下、記憶力低下、うつなど
検査方法は?
造影MRI、RI脳シンチグラムなどの画像診断
(平成22年4月から診断のための検査は保険適用)
治療方法は?
- ブラッドパッチ療法(平成28年4月から保険適用)
患者自身の血液を採取し損傷した硬膜の外側に注入し、血液凝固作用で髄液の漏れを止めます。 - 対症療法(鎮痛等)・点滴・安静
診療が可能な医療機関は?
香川県内で脳脊髄液減少症の診療が可能な医療機関は、香川県ホームページをご覧ください。
脳脊髄液とは?

脳や脊髄は、無色透明な脳脊髄液で満たされています。
脳脊髄液は、クモ膜下腔を循環しています。
クモ膜は脳脊髄を覆っている髄膜の1つで
オブラートのように薄い膜でできています。
脳脊髄液の1日の生産量は500ミリリットル
成人では180ミリリットル前後の髄液がたまっており、
1日3~4回入れ替わっていると言われています。
脳脊髄液は血液から作られ血液に戻っていきます。
その他情報
平成31年2月7日報道:脳脊髄液減少症は国の研究班による診断基準があるものの、一部の症例に対応していないため、日本頭痛学会の医師らによりガイドラインの改正を検討している。
ガイドラインが改正されれば、これまでの確定診断できなかった患者の治療や保証に影響する可能性もあり、救済の一助として期待がかかる(“ライフ からだ”より)
相談窓口
三豊市健康福祉部 福祉課
電話 0875-73-3015
ファックス番号 0875-73-3023
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お問い合わせ
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更新日:2020年03月02日