健康診査・がん検診の検査項目について

更新日:2024年02月09日

このページは、三豊市で実施している健康診査、特定健康診査、がん検診、人間ドック(特定健康診査+がん検診)等の検査項目や検査方法についてまとめたものです。

健康診査(健診)・特定健康診査(特定健診)

健康診査は、全身の健康状態を検査する目的で行われます。

さらに、特定健康診査は、生活習慣病の予防のために、メタボリックシンドローム(※)に着目した健診です。40~74歳の国民健康保険の加入者が対象になります。1年に1回、特定健診を受診し、生活習慣の改善が必要な人は、特定保健指導を受けましょう。

 

クリックすると各検査項目が表示されます
身体計測 循環器検査 尿検査 血液検査

 

※メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい状態のこと。

がん検診

がん検診とは、身体にがんがあるかを調べる検査です。がん検診で精密検査が必要(要精検)と判断された場合は、必ず精密検査を受けましょう。定期的にがん検診を受けることは、がんを無症状のうちに早期発見・早期治療し、がんで亡くなることを防ぎます。

 

クリックすると各検診項目が表示されます
肺がん検診 胃がん検診 大腸がん検診 乳がん検診 子宮頸がん検診

 

検査項目

身体計測

身長・体重・腹囲を測定します。肥満度の指標や内臓脂肪の蓄積度合いをみます。

循環器検査

検査項目

血圧測定

血液は心臓のポンプ作用によって全身に送りだされています。血圧とは、血液が流れることによって血管の内壁にかかる圧力のことをいいます。心臓が収縮することで勢いよく血管へ送りだす血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」、全身から戻ってきた血液で心臓が拡張したときの血圧を「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。

心電図検査

手首、足首、胸に電極をつけ、心臓が収縮するときに発する電気信号を波形として記録します。不整脈、狭心症、心筋梗塞等、異常がないかを調べます。

眼底検査

(対象者のみ)

眼球の奥にある眼底を眼底カメラで撮影し、血管・網膜・視神経などを調べる検査です。糖尿病性網膜症や緑内障などの失明に至るおそれのある病気を早期に発見できます。また、眼底の動脈を観察して動脈硬化の程度等を調べます。

尿検査

尿をコップに採取し、提出します。

尿検査項目

尿糖

尿中に含まれているブドウ糖を調べる検査です。糖尿病などのリスクを判断します。

尿蛋白

尿中に含まれるたんぱく質の量を調べる検査です。正常であれば血液中のたんぱく質は腎臓ですべて再吸収されますが、腎機能が低下すると、たんぱく質が腎臓から排出されてしまいます。

尿潜血

尿に含まれている血の量を調べます。膀胱や腎臓、尿管など尿の通り道に異常があると尿の中に血が含まれることがあります。

 

血液検査

血液検査は、血液に含まれている細胞や酵素、抗体などの数を数値化して、病気の診断やリスクをみつける検査です。

血液一般検査

白血球数

白血球は細菌やウイルスから身体を守る免疫に関わる細胞です。高値の場合は、細菌による炎症や血液系の病気(白血病など)が疑われます。低値の場合は、身体の免疫機能が低下している状態を示します。

赤血球数

赤血球は肺から全身へ酸素を運び、二酸化炭素を回収して肺へ送る役割があります。低値の場合、貧血が疑われます。

血色素量

(ヘモグロビン)

赤血球に含まれる酸素の運搬役であるヘモグロビンを調べます。低値の場合、鉄欠乏性貧血などのおそれがあります。

ヘマトクリット

血液全体に占める赤血球数の割合を示し、貧血の有無や重症度を調べます。赤血球数や血色素の結果と組み合わせて、貧血のタイプを診断する指標になります。

血小板数

血小板は、出血したときに血液を固めて止血する働きがあります。低値の場合、体の中で血小板が消費されたり、血小板を作る機能が落ちている可能性があります。

糖尿病検査

空腹時血糖

血液中のブドウ糖の量を調べる検査です。糖尿病等になっていないか調べます。食後には血糖が上昇しますが、インスリンの働きで元に戻ります。糖尿病でインスリンの作用が不足すると血糖値は上昇します。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度を血糖値といいます。過去1~2か月間の血糖がうまく調整されているかを調べます。
脂質検査

中性脂肪

血液中の中性脂肪の量を調べます。余った中性脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪としても蓄えられ、メタボリックシンドロームに繋がります。

総コレステロール

コレステロールは血液中に含まれる脂肪分の1つで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。増えすぎると動脈硬化を進行させます。

HDLコレステロール(善玉コレステロール)

血液中の余分なコレステロールを回収して、肝臓に運ぶ役割があります。血液中のHDLコレステロールが少なくなると、動脈硬化のリスクが高くなります。

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

肝臓から全身の細胞へ、コレステロールを届ける役割があります。血液中に多くあると、血管壁に蓄積し、動脈硬化を進行させます。

Non-HDLコレステロール

総コレステロール値から、HDLコレステロール値を引いたものです。動脈硬化のリスクを調べます。
肝機能検査

AST(GOT)

ALT(GPT)

ASTとALTは肝細胞で作られる酵素で、肝細胞がダメージを受けると、血液中に漏れ出すため、両方の数値が高くなります。また、ASTは心臓、筋肉、腎臓などのさまざまな臓器に存在し、これらの臓器が障害を受けても数値が高くなります。

γ-GTP

たんぱく質を分解する酵素の1つです。肝臓、胆道、腎臓、膵臓などの臓器に障害や異常が起きたときに数値が高くなります。また、飲酒量が増えることでも高くなります。

LDH

糖をエネルギーに変換する際に働く酵素です。肝臓、心臓、腎臓などのほか、筋肉や血液にも多く存在します。身体の中に病気や炎症が起きると、数値が高くなります。

ALP

肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布しており、身体のほとんどの臓器に含まれている酵素です。臓器が病気のために破壊されると数値が高くなります。

TP(総蛋白)

血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。栄養不良の場合、肝臓でつくられるたんぱく質が減少します。また、免疫機能の障害により、身体の代謝に異常がある場合も数値が増減します。

ALB

血液中に一番多く含まれるたんぱく質で、肝臓でつくられます。栄養障害、肝臓、腎臓、免疫機能の障害により、身体の代謝に異常があると増減します。

A/G比

血清中のアルブミンとグロブリンの割合を示した数値です。肝機能障害、腎障害、免疫、炎症などを調べます。

FIB4index

肝硬変、肝がんに結び付く肝線維化の進行度を評価します。
腎機能検査

クレアチニン

腎臓でろ過されたあと尿中に排泄されます。腎機能が低下すると、ろ過されずに体内にたまります。

尿酸

身体の細胞の核にあるプリン体が分解された後の老廃物です。血液中の量が増えると、身体の関節などにたまって結晶化し、痛みが生じるようになります(痛風)。また、尿路結石や腎障害の原因になります。

尿素窒素

たんぱく質がエネルギーとして使われた後の老廃物です。血液中の尿素窒素は腎臓でろ過されて尿として排出されますが、腎機能が低下するとろ過しきれない尿素窒素が血液中に残ります。

eGFR

(推算糸球体濾過量)

腎臓が老廃物を排泄する能力を示す検査です。元気な腎臓の機能を100とし、数値の下がり方によって慢性腎臓病(CKD)の診断、重症度判定に使います。

尿中アルブミン

(対象者のみ)

尿蛋白の主成分。腎糸球体の障害、機能低下に伴い血中から漏れ出て、尿中に排出される量が増えます。糖尿病性腎症の早期発見のために測定します。

 

がん検診

呼吸器検査

肺がん検診

肺がんに罹患する人は40歳代から増加します。

早期の肺がんは自覚症状がないため、1年に1回は検診を受けましょう。

※日本人でたばこを吸う人は、吸わない人に比べて、男性で約4倍、女性では約3倍肺がんになりやすいです。たばこを吸う年数が長いほど、喫煙を始めた年齢が若いほど、リスクが高くなります。

検査方法

胸部X線撮影

(レントゲン)

背中から胸にエックス線を照射して画像を撮影し、肺や心臓、大動脈に異常がないかを調べます。胸部全体を写すため、大きく息を吸い込んで撮影します。

消化器検査

胃がん検診

胃がんに罹患する人は50歳代から増加します。

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の持続感染により胃がんのリスクが高まると考えられています。

早期の胃がんは自覚症状がないことが多いため、2年に1回は定期的に検診を受けましょう。

検査方法

胃部内視鏡検査

(胃カメラ検査)

口または鼻から内視鏡を入れ、食道・胃・十二指腸の内側を直接観察する検査です。

胃部X線検査

(胃バリウム検査)

発泡剤(胃を膨らませる薬)と造影剤(バリウム)を飲みます。その状態でX線を照射し、食道から胃、十二指腸までの臓器の形に異常がないか観察する検査です。

大腸がん検診

大腸がんに罹患する人は40歳代から増加します。

早期の大腸がんは自覚症状がないことが多いため、1年に1回は検診を受けましょう。

検査方法
便潜血検査2日法 便のなかに血液が含まれているか調べ、消化管からの出血の有無を確認する検査です。2日間に分けて便を採取します。

婦人検診

乳がん検診

乳がんに罹患する人は30歳代後半から増加しはじめ、40歳以上の女性で最も罹患することが多いがんです。

早期の乳がんは自覚症状がないことが多いため、2年に1回は検診を受けましょう。

検査方法

マンモグラフィ検査

乳房を片方ずつプラスチックの板で挟んで、薄く延ばした状態で乳腺にエックス線を当て、撮影する検査です。圧迫時間は数十秒ほどです。

子宮頸がん検診

子宮頸がんは、20歳代後半から増加しはじめ、特に30~50歳代で多くなります。

子宮頸がんの発生はヒトパピローマウイルスの感染が関連しています。数年~数十年の時間をかけて、前がん病変(がんの前段階)を経て、子宮頸がんになります。

早期の子宮頸がんや前がん状態は自覚症状がないことがほとんどのため、2年に1回は定期受診をしましょう。

検査方法

子宮がん検査

(頸部細胞診)

子宮頸部(子宮入り口)の細胞をブラシやへらでこすり取り、採取した検体を顕微鏡で観察します。

参考資料・参考ホームページ

お問い合わせ

健康福祉部 健康課
〒767-8585
香川県三豊市高瀬町下勝間2373番地1
電話番号:0875-73-3014
ファックス:0875-73-3020

お問い合わせはこちらから