歴史を感じる市内の家屋が国の登録有形文化財に
歴史を感じる市内の家屋が国の登録有形文化財に
▲松賀屋を見学する報道陣
7月20日、国の登録有形文化財として7月22日に文部科学大臣へ答申されることに先立ち、市内2つの建造物の報道者向け現地公開が行われました。今回新たに答申された建造物は、松賀屋主屋(仁尾町)と丸岡家住宅主屋(三野町)など合わせて11件で、11月頃に登録文化財原簿に登録されると、市内の登録有形文化財は36件になります。
▲大正5年に建てられた主屋。屋根裏の垂木が、禅宗の寺のように扇形に広がっている
▲土蔵の側面には、漆喰で伝統模様の七宝つなぎが施されている。「繁栄」などおめでたい意味がある

▲通りに面した玄関横の雨どいは「えびす」の形をしている
松賀屋は築100年以上の古民家で、仁尾町で醤油や茶を商い、さらに海運業や製塩業などで仁尾町に繁栄をもたらした塩田忠左衛門の屋敷です。今回は玄関棟、主屋、土蔵の3件が答申されました。
松賀屋は棟梁が宮大工だったことから社寺に使われている技術や手法が見られます。建物のいろいろな場所に手の込んだ意匠が施され、讃岐の美意識を詰め込んだような建物です。
今は毎月2回、日曜日に無料公開しているほか、有料での貸し出しを行っています。
▲大正後期に建てられた丸岡家玄関棟
▲下高瀬簡易郵便局の洋館に隣接
▲床の間には全国的にも珍しい前彫りの柱が使われている
丸岡家住宅は、現在、下高瀬簡易郵便局となっている旧丸岡呉服店に併設して建てられている家屋です。旧呉服店は既に平成11年に登録有形文化財になっていますが、今回敷地内の主屋や玄関棟など8件が追加で答申されました。当時は呉服店に来た上客を迎える応接室としても使用されており、数寄屋風の素朴な造りで、材料などにこだわりが見られます。
建物の所有者の丸岡さんは「今後どのように活用して、きちんと保存していけるかが課題です。次の世代に生き続けている建物を残したいです」と話していました。
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更新日:2022年08月10日