借耕牛を通じて「本当の豊かさ」を問いかける
借耕牛を通じて「本当の豊かさ」を問いかける
▲借耕牛を引き渡すシーン
6月12日、夏と秋の農繁期に徳島県西部から香川県内の農家に農耕用の牛が貸し出されていた慣習「
借耕牛の慣習は、江戸時代中期から1970年頃まで続き、多くの牛を飼育していた徳島県の三好市や美馬市から、香川県の農家が田植えや稲刈りを行う時期に牛を借り受け、対価としてお米を支払っていたと伝えられています。
この日は、山本町にある大喜多邸で撮影が行われ、市内外から集まったエキストラ約90人が出演しました。
蔦監督は「人と牛や自然が共存する世界を映画の中で描きたい。キャストの皆さんや牛たちが頑張ってくれて、良い画が撮れていると思う。映画を観てくれた人に、自然と牛の魅力が伝わってほしい」と話してくれました。
明治期の徳島県西部を舞台に、山間部で暮らす1人の男性と1頭の牛が過ごす日常をモノクロで描き、豊かさを問いかける作品となっています。
▲(左から)蔦監督、山下市長
6月15日、蔦監督が撮影終了のお礼とあいさつで市長を表敬訪問しました。
「撮影が順調に進んだのは、協力いただいた皆さんのおかげです。今回の映画はフィルムでの撮影で、映像美にもこだわりました」と蔦監督は制作している映画への思いを話されました。
映画「黒の牛」は2023年3月の完成、秋頃の公開を予定しており、カンヌ、ヴェネチアなどの海外の映画祭への出品をめざしています。
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更新日:2022年06月24日