4月25日 「三豊カルデラ跡」の講演会が開かれました

更新日:2024年05月02日

「三豊カルデラ跡」の講演会が開かれました

講師:「三豊カルデラ跡」を発見した、香川大学認定ジオガイドの前川久則さん(三豊市出身)

▲講師の香川大学認定ジオガイドの前川久則さん

4月25日、香川大学認定ジオ(地質)ガイドの前川久則(ひさのり)さんによる「三豊カルデラ跡」の講演会が開かれました。この講演会は、令和6年度市文化財保護協会三野支部総会の記念講演として行われたもので、三豊市出身の前川さんが、昨年10月に「日本ジオパーク全国大会in関東」で発表した、「三豊カルデラ跡の発見」について、その経緯や調査方法などを説明しました。

前川さんは、昨年、三野町の平野部の地下に、約1,400万年前の火山噴火でできた巨大なくぼ地「カルデラ」跡を発見したと発表しました。ジオガイドとしての活動の中で、四国霊場71番札所の弥谷寺を訪れ、眼下に広がる景色を眺めていて、弥谷山や七宝山など溶岩に覆われた山々に囲われた中に平野が広がる地形が、カルデラ跡ではないかと思ったそうです。そこで、香川大学の長谷川修一(しゅういち)特任教授と共に、既存のボーリング調査のデータや重力図から地下地質を調べ、三野町下高瀬を中心とした地下に、直径約3~4kmのカルデラ跡が存在していることがほぼ確実であると結論付けました。

前川さんは今後について、「足元をしっかり見て掘り下げれば、地域の新しい魅力発見につながる。市の友好都市である北海道洞爺湖町では、カルデラ湖が観光資源となっている。市は、紫雲出山や父母ヶ浜で脚光を浴びる観光地となったが、カルデラ跡も観光につなげられるように、まずはたくさんの人に知ってほしい」と抱負を述べました。

市文化財保護協会三野支部の田井敬三(けいぞう)支部長は、「鳥坂インターをおりて眼下をみると、三野町は山に囲まれた盆地のまちであると、通るたびに思っていた。それがまさかカルデラ跡だったとは。前川さんの発見のおかげで、ふるさとの風景を理解できたことは大きな喜びです」と感謝の言葉を述べました。

参加者も、「自分たちの住んでいる土地の下に、こんなにも壮大で神秘的な謎があったことに驚いた」、「浪漫(ろまん)のある話を聞くことができ、とても素敵な時間だった」、「いろいろな地質の調べ方があると知って勉強になった」など、ふるさとの新たな発見に感銘を受けていました。

 

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