ふたたび花の島に、全国花のまちづくりコンクールで大賞

11月11日、全国花のまちづくりコンクールで大賞の国土交通大臣賞を受賞した、高島孝子（たかしまたかこ）さん（※高は、はしご高）と、その息子の直宏（なおひろ）さん、妻の千鶴（ちづる）さんが、市長へ受賞の報告に訪れました。

志々島は、かつては島民たちが漁業の傍ら小菊やキンセンカ、マーガレットを栽培する、花の島と呼ばれてました。島で一人暮らしをする母の孝子さんに、昔のように花のある生活をさせてあげたいと、息子夫婦の直宏さんと千鶴さんが2014年から花づくりを始めたことがきっかけです。約1万平方メートルの耕作放棄地を整備し、そこに再びキンセンカや芝桜などを植えて花畑を復活させました。

近年では見頃になると国内だけでなく海外からも観光客が訪れ、「天空の花畑」と呼ばれるようになりました。今年は定期船の臨時便も出るほどの人が見に来られたそうです。また昨年はクラウドファンディングで援助を募り、電気や水道が通り、今後はトイレの整備などもする予定です。

▲「天空の花畑」と呼ばれる

孝子さんは、「みんなが志々島に来て、きれいだと言ってくれるのは本当に嬉しい。志々島のメインは大楠だが、その道中に寄ってもらえればと思う。昔の島のようにはならないが、息子夫婦と続けていければと思う」と今の気持ちを話しました。孝子さんはこの日も、朝5時から花畑に行って、草抜きをしてきたそうです。

息子の直宏さんは、「長年母が守ってきた畑を引き継いで、自分たちができる範囲ででも、続けていきたい。今回の賞は、母が元気で頑張ってきた証です」と花畑への想いを述べました。

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